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片頭痛の原因: お茶(緑茶)

コーヒーでは片頭痛にはならないけれど、
お茶で片頭痛になるという方もいらっしゃいます。
お茶にもカフェインが含まれていますので、コーヒー同様かと思いますが、
もしかするとそうでもないのかもしれません。

お茶といえば、カテキン、カフェインあたりは連想できるかと思います。
カフェインの作用については、コーヒーをご覧いただければと思います。

さて、それではカテキンはどうなのでしょうか?
カフェインではなく、カテキンが原因となるのでしょうか?
よく調べてみるともう1つ、テアニンというグルタミン酸に近い構造を持つアミノ酸が出てきました。
順番に見て行きましょう。


カテキン

カテキンといえば、かなり前ですが大ブームを起こしたことを思い出す方もいらっしゃるかと思います。
ブームが起きるくらいですから、悪いことはあまりなさそうですね。

カテキンの作用としては、
コレステロール低下、体脂肪低下(脂肪燃焼効果)、がん予防、抗菌、抗酸化作用、
血圧上昇抑制、血糖値上昇抑制、脱臭
と、非常に多くの効果があります。
言うことがないくらい万能です。
お茶の効用といわれているもののほとんどが、このカテキンに由来するという話しもあるくらいです。

体内の環境も整えてくれるということで、
細胞や遺伝子の損傷を防ぐ効果もあるということから、
食品添加物、ストレスなどから体を守る効果もあるといわれています。

こんなにいいものにも副作用はあるのでしょうか?
よく調べてみてもそれほど副作用のようなものは見つかりません。
ただし、過剰に摂取すると肝臓障害を起こす可能性などが指摘されているようです。


テアニン

テアニンはお茶の旨みや甘みの成分となるものです。
抹茶には番茶の12倍ものテアニンが含まれているとも言われています。

テアニンの作用としては、脳・神経細胞保護、リラックス、血圧低下
が、代表的なものとして上げられています。

お茶を飲むとほっとするというのも、テアニンの効果からきているのかもしれませんね。
脳がリラックスしているときには、アルファ波が出ているということですが、
テアニンを摂取するとアルファ波が増幅するという研究もあるそうです。
また、アルファ波が多くなると、手先まで温まってくるという効果もあるそうです。

こういった効果に付随して、テアニンには学習機能も向上するともいわれています。

また、脳・神経細胞の保護ということから、
脳・神経系を原因とする片頭痛とは対極の位置にあるとも言えそうです。

あくまでも可能性で、という話しですが、
テアニンは脳・神経細胞の保護という点において、
ドーパミンの増加とセロトニンの減少が考えられるようです。
セロトニンというと、片頭痛の原因で思い出すと、
仮に急激にセロトニンが減少すると、血管の拡張・収縮を起こす可能性が考えられそうです。
ただし、テアニンの研究において、頭痛の発生などは報告されていないそうです。


お茶は古くは薬として扱われたり、
お茶を飲んでいれば風邪をひかないといわれたりと、
過去から今現在までその安全性は高いものではあります。
ただし、薬も一転すれば毒となりますので、
自分に合う適量を見つけることが良いのかと思います。

また、アスパルテームでも紹介しますが、
体に良いテアニンやグルタミン酸、アスパラギン酸などのアミノ酸が
もしかすると、まれに合わない方がいるのかもしれません。